運慶展 [写真]

東京国立博物館で開催中の
興福寺中金堂再建記念特別展「運慶」に行って来ました。

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公式サイト

ずっと楽しみにしていた展覧会、早めに行こうと思いながらも行きそびれてしまい、ようやく行くことができました。

行く前にTwitterで混雑状況を確認していたのですが、私が行った日は特にゲキ混みだったようで入館まで70分待ち。
手持ちの本を読みながら待っていたら意外にアッという間に過ぎました。
実際待ったのは50分。

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展覧会の構成は以下の通り

第1章 運慶を生んだ系譜ー康慶から運慶へ
第2章 運慶の彫刻ーその独創性
第3章 運慶風の展開ー運慶の息子と周辺の仏師


運慶は800年位前に活躍した仏師。
生涯に多くの仏像を造りましたが、現存するものは31体ほどらしく、この展覧会では22体も集まっているという。
また、父の康慶、息子の湛慶、康弁と親子三代にわたる作品を通して見ることができるありがたい機会。

大日如来坐像や八大童子立像も素晴らしかったですが、私は何といっても晩年に造られた無著菩薩立像がダントツで素晴らしかった。
以前、新聞記事の無著菩薩の写真を見たことがあり、その表情や佇まいのリアルさに驚きました。いつか実物を思っていたので、ようやく念願が叶いました。

無著菩薩を一目見た途端、なんとも言い表せない、ただただ感動。
ずっと会いたかった憧れの人に会ったかのような、遠いような近いような存在感。
私たち多くの人を分け隔てなく見守ってくれるような包容力も感じ、無著様の人間性や精神性がビシビシ伝わってきます。

潤んだように見える玉眼もとても素晴らしく、あの目でこれまでどれだけの人が救われたのだろうかと思いました。
その遠くを見つめるような目を見ていると、不思議と涙がこみ上がってきます。
重源上人座像もそうでしたが、その人の内面まで見えるような気がするのはどうしてなんでしょう。

この展覧会は大変人気のようですが、並んで見る価値は大アリ
だと思います。
26日までですので、まだ見ていない方はぜひ!
来週火曜日からは最終日まではずっと21時まで開館しているそうです。

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MJのサインもばっちり


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上野公園も紅葉が始まっていました
すがすがしい気持ちで空を見上げて


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omachi

運慶展を観た方にWEB小説「北円堂の秘密」をお薦めします。
グーグル検索にてヒットし、小一時間で読めます。
勿論スマホでもOKです。
少し難解ですが歴史ミステリーとして面白いです。
北円堂は無著世親像を収蔵する古都奈良・興福寺の八角円堂で、
その創建時代のお話しです。
by omachi (2017-11-17 19:12) 

akoa

omachiさん、
小説の作者さんなのでしょうか、ありがとうございます。
by akoa (2017-11-17 19:19) 

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