ソール・ライター展 [日記]

Bunkamura ザ・ミュージアム で開催中の
「ニューヨークが生んだ伝説 写真家 ソール・ライター展」に行ってきました。

公式サイト:http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_saulleiter/

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米国ピッツバーグ生まれのソール・ライター(1923年-2013年)は画家になるためにニューヨークにやってきます。画家として芽が出ず、友人の薦めで写真を撮ってみると、ファッション雑誌の編集者の目に留まり、1950年代から第一線のファッション・カメラマンとして活躍しますが、写真に芸術性より商業性が強く求められはじめた1980年代に表舞台から姿を消してしまいました。

静かに暮らしながら、住まいの周辺を撮り続けていましたが、2006年に出版された作品集で再び脚光を浴びました。その後、展覧会開催や出版が相次ぎ、その名前と作品は広く世界に知られることになりました。


展覧会の構成
1.ファッション
2.ストリート
3.カラー
4.絵画
5.ヌード

以前からソール・ライターというお名前は知っていたのですが、作品はよく知らず、展覧会のポスターの雰囲気がステキだったので、日本初の回顧展を楽しみに待っていました。

作品は映り込みや前ボケなど写真らしさを活かしならも、色あいやフレーミングが大胆。
撮影場所であるニューヨークのロウアー・イースト・サイドは、現在は高級ブティックや流行のレストランが集まるエリアとなっていますが、かつては移民や労働者階級が住み着いていて、その時のニューヨーク人々の暮らしが映し出されています。 

作品があまりに良かったのと展覧会で見かけたソール・ライターの言葉も響いたので
Bunkamura ル・シネマで上映中の
「写真家 ソール・ライター 急がない人生で見つけた13のこと」も見てきました。

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ソール・ライター自身が「大した人間じゃない。わざわざ映画にするような価値などあるもんか」と語っていましたが、奢らす、飾らず、地に足のついた生き方をしていたところが何ともカッコよく。
ソール・ライターの急がない生き方は、半世紀前のニューヨークの日常を映し出した作品と重なり合い、見る人の心をとらえるのかもしれません。


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作品集のほか、ポストカードもたくさん買っちゃいました。

ソール・ライター作品の素晴らしさを伝える言葉が見つからず、なんとももどかしいですが、多くの方に見ていただきたい。
この展覧会、渋谷で開催後は、2017年春に伊丹市美術館で開催するそうです。

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